• 2026年6月29日

リウマチ・膠原病の初期症状|どんな症状があればリウマチ科を受診するべき?

いろいろな場面で聞かれる「どんな症状があればリウマチ科を受診したらいいのでしょうか?」という質問。

関節リウマチであれば比較的答えやすいのですが、膠原病まで含めると話は少し複雑です。

全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、全身性強皮症など、病気によって最初に現れる症状はさまざまだからです。

そこで参考になりそうな論文を探してみました。

Diagnostic delays in rheumatic diseases with associated arthritis
Reumatologia. 2017;55(4):169-176.

以下はAIで要約し、内容を確認した上で少し修正しています。


「これって膠原病?」「リウマチ?」

「関節が痛いけれど、年齢のせいかな?」

「最近疲れやすいけど、仕事が忙しいからだろう……」

このような症状を、そのままにしていませんか?

リウマチ・膠原病は、初期には風邪や加齢、疲労などと区別がつきにくい症状から始まることが少なくありません。

しかし、関節リウマチをはじめとする多くのリウマチ・膠原病では、早く診断して治療を始めるほど、病気をコントロールしやすくなることが分かっています。


「リウマチ・膠原病の初期症状」

この研究では、関節炎を伴う炎症性リウマチ性疾患の患者さん197名を対象に、「最初にどのような症状があったか」が調査されました。

結果は次のとおりです。

初診前にみられた症状割合
関節の痛み94%
関節の腫れ78%
朝のこわばり77%
疲労感76%
痛みで睡眠が妨げられる74%
手足のしびれ・違和感67%
食欲低下・体重減少39%
原因不明の微熱38%
ドライアイ・まぶしさ35%
顔の赤い発疹20%
指先が白くなる(レイノー現象)19%

最も多かったのは、関節の痛み・関節の腫れ・朝のこわばりでした。

一方で、疲労感や微熱だけでなく、ドライアイ、顔の発疹、レイノー現象など、関節以外の症状を初期から認める患者さんも少なくありませんでした。


「リウマチ科受診を考えたい症状」

次のような症状が数週間以上続く場合や、日常生活に支障がある場合は、リウマチ・膠原病内科への受診が必要かもしれません。

✅ 朝のこわばりが続く

✅ 関節の痛みや腫れが治らない

✅ 原因の分からない微熱や強い疲労感がある

✅ 指先が白や紫色に変わる

✅ 目の乾燥が気になる

✅ 顔の発疹や日光で悪化する皮疹がある

✅ 繰り返す口内炎や原因の分からない脱毛がある

もちろん、これらの症状があるからといって、必ずリウマチ・膠原病というわけではありません。

「何となく気になる」「複数の症状が続いている」という段階でも、一度相談していただく価値はあると思います。


なぜ診断が遅れてしまうのでしょう?

この論文では、多くの患者さんで診断まで時間がかかっていました。

受診が遅れた理由として、

  • 「そのうち治ると思っていた」(57%)
  • 専門医を受診しにくかった(70%)
  • 忙しくて受診を後回しにしていた(49%)

などが挙げられています。

また、

  • 28%の患者さんは症状が出てから4か月以上医療機関を受診しておらず、
  • 36%はリウマチ専門医への紹介まで4か月以上かかっていました。

感想

関節症状以外に持続する微熱・頬や指先などの皮膚症状・ドライアイ・レイノー症状など代表的な膠原病でよくみられる症状が並んでおり、納得しやすい結果でした。

対象患者さんが関節症状を伴うリウマチ・膠原病患者、だったので関節症状の割合が高いのはやむを得ない結果だと思います。

一方でこれらの症状で受診された患者さんの半数以上がまだ診断がついていないようで、患者さんの何割くらいが最終的に膠原病と診断されていくのかは気になるところでした。

関節の痛みや腫れ、朝のこわばり

微熱が続く

なかなかよくならない皮膚症状

目が乾く

指先が冷えると色が変わる

これらの症状があるからといって必ずしも膠原病とは限りません。

しかし、中には早めの診断・治療が大切な病気もあります。症状が続く場合は、一度リウマチ科への相談もご検討ください。

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