脊椎関節炎とは

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膝や手足など複数の関節に炎症が起きる病気です。関節リウマチとよく似た症状の場合もありますが、背中や腰の痛み(脊椎や仙腸関節の炎症)・アキレス腱など筋肉が骨につく部位(付着部)の炎症を伴うことが多いのが特徴です。
脊椎関節炎は複数の疾患の総称であり、強直性脊椎炎・乾癬性関節炎・炎症性腸疾患関連関節炎等に分類されます。

強直性脊椎炎

強直性脊椎炎とは

腰や背中の痛みが主症状のことが多く、30歳未満の比較的若い時期に発症することが多いことが知られています。炎症性腰痛と呼ばれる、40歳以下で発症・3か月以上持続・安静で軽快せず運動でむしろ改善する腰背部痛が特徴的な症状です。また腰背部以外にも肩や股関節の痛みがでたり、鎖骨が腫れたり(胸鎖関節炎)することもあります。
進行するとX線撮影で骨盤の関節の隙間が狭くなったり、背骨の靭帯が石灰化した像が見られます。

乾癬性関節炎

乾癬性関節炎とは

乾癬という皮膚の病気に伴って関節の痛みや腫れが出現するのが特徴の疾患です。
手足の小さい関節に痛みや腫脹が出ることが多く、指全体が腫れることもあります。(指炎)
首や腰など背骨に症状が出ることもありますが、強直性脊椎炎と比べると稀だとされています。
皮膚病変があっても乾癬と診断されていなかったり、皮膚病変が関節症状より遅れてでてくることもあるため注意が必要です。

炎症性腸疾患関連関節炎

炎症性腸疾患関連関節炎とは

潰瘍性大腸炎やクローン病という炎症性腸疾患に伴って、手足の関節や腰背部に痛みが出る疾患です。炎症性腸疾患の患者さんの1~2割程度に関節炎が合併すると言われています。
また眼や皮膚など様々な症状を合併することがあります。
炎症性腸疾患が診断されていない場合もあり、下痢や腹痛を伴う関節痛の際には内視鏡検査を行う事が重要になる場合もあります。

検査について

血液検査ではCRPという炎症反応等を確認しますが、脊椎関節炎の診断に直結する血液検査はありません。一部の患者さんでは保険適応外ですがHLAという遺伝子のタイプを調べることもあります。
画像検査では脊椎や痛みがある関節のX線撮影を実施したり、超音波検査やMRIによって炎症の有無を評価します。
また皮膚科や消化器内科と連携し、皮膚や腸管を併せて評価することも重要です。

治療について

関節症状が強い場合は、まずはロキソプロフェンなどの消炎鎮痛剤やメトトレキサートやサラゾスルファピリジン等の抗リウマチ薬による治療を開始します。それでも効果が不十分な場合には生物製剤(自己注射の薬剤)やJAK阻害薬(内服薬)による治療を行います。
また皮膚や腸管など関節以外の症状が強い場合には、それぞれに合わせた内服薬や生物製剤等の治療を行います。