関節リウマチとは

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関節リウマチは、免疫の異常により関節に炎症が引き起こされてしまう病気です。
30歳~50歳での発症が多く、30分以上つづく朝の手のこわばりや、手足などの小さい関節の腫脹が初期症状としてよく見られます。
一方で近年では70歳以上で発症する高齢発症の方も増えており、こちらの場合は肩や膝などの大きい関節に症状が強いことも特徴的です。
初期は痛みやこわばりのために日常生活が送りづらくなり、また炎症が長期間持続すると骨や軟骨が破壊され関節が変形してしまいます。
関節リウマチが起きる理由は現時点ではっきり解明されていませんが、遺伝的要因や環境要因が組み合わさることで起きるのではないかと言われています。

検査について

診断時

血液検査では、CRPと呼ばれる炎症の程度を確認するほか、リウマトイド因子(RF)、抗CCP抗体、MMP-3(関節の炎症の値)等の数値も確認していきます。RF・抗CCP抗体はどちらも関節リウマチの診断に有用な検査ですが、関節リウマチ患者さんの2~3割で陰性になることも知られており、血液検査だけでリウマチを否定することはできません。
画像検査では、関節や骨の変化、滑膜の炎症の程度などを調べるため、X線撮影や関節超音波検などを用いることもあります。
また関節リウマチは他の膠原病と合併しやすいため、抗核抗体など関節リウマチ以外の病気に関する検査も行います。同時に関節リウマチの治療には免疫抑制剤が使われることが多いため、感染症の検査(ウイルス性肝炎や結核等)も診断時または治療開始前に行うことが多いです。

定期診察時

肝臓・腎臓・炎症反応などの一般的な血液検査や尿検査を定期的に行います。
また関節の状態の確認のために年に1回程度のX線撮影も行います。

治療について

治療の目的は、関節の腫れや痛みを改善させて日常生活を送りやすくすることと、将来の関節の変形を防ぐことにあります。

関節リウマチの治療の中心はメトトレキサート(MTX)という内服薬です。高齢者や合併症等によりMTXが使いづらい患者さんは、他の抗リウマチ薬(イグラチモドやサラゾスルファピリジン等)の服用となります。
上記だけでは効果が十分でないという場合は、注射製剤の生物学的製剤や、強力な内服薬であるJAK阻害薬を使用することもあります。
この他に適宜痛み止めを使用したり、症状が強い方に初期のみステロイドを併用することもあります。
関節リウマチは早期に治療を開始すると有効性が高く、将来の関節変形も防げることが分かっています。生物製剤やJAK阻害薬は高額な薬剤ですが、必要な場合にはなるべく早期に開始することが重要です。

合併症について

関節リウマチ患者では間質性肺炎などの肺病変の合併率が高いことが知られており、胸部のX線撮影や必要に応じたCT検査が推奨されます。
骨粗鬆症や動脈硬化のリスクが高いことも知られており、骨密度や動脈硬化のリスク評価も適宜行うことが望ましいとされています。
また患者さんの高齢化に伴い悪性腫瘍などの合併率も上昇してきており、定期的な癌検診も重要視されています。