血管炎症候群とは

免疫の異常により全身の血管に炎症が起きる膠原病です。ANCA関連血管炎などの細い血管を中心に炎症が起きる疾患や、巨細胞性動脈炎や高安動脈炎など大きい血管を中心に炎症が起きる疾患が含まれます。
全身の血管の炎症により発熱が続く、消耗により体重が減ってくるといった症状は共通ですが、細い血管が中心になる病気では腎臓、肺、神経の症状が多い、大きい血管が中心の病気では動脈瘤ができたり脳梗塞が起きるなど、炎症が起きる血管の大きさによって引き起こされる症状は異なってきます。

検査について

まずは血液検査で貧血・炎症反応(CRP)・腎機能などを確認します。腎臓の炎症は血尿や蛋白尿として現れることもあるため、尿検査も重要になります。その後にANCAなどの血管炎の関連性が強い自己抗体も調べていきます。
また肺・心臓・大血管などの炎症を評価するためX線撮影・CT撮影・超音波検査などの画像検査を組み合わせていきます。腎臓や肺などの組織を採取して顕微鏡で評価する検査(肺生検・腎生検)が必要になる場合もあります。
血管炎の多くは自己抗体が出ないため、血液検査や画像検査から総合的に判断することが重要です。

治療について

基本的にはステロイドによる治療から開始し、必要であれば免疫抑制剤による治療を併用していきます。
一部の軽症例以外は大学病院や総合病院に入院した上で初期治療を行う場合が多いですが、初期治療が終わった後は大学病院や総合病院への通院継続や、当院での外来フォローなど患者さんの生活に合わせた選択肢を提案させていただきます。