全身性エリテマトーデス(SLE)とは
皮膚・関節・腎臓など様々な臓器に症状が現れる自己免疫疾患です。
好発年齢は20歳~40歳台で、患者の約90%が女性です。
頬から鼻にかけての赤い皮疹(蝶形紅斑)・関節痛・発熱などが初期症状としてはよく見られます。検診の尿検査などで偶然見つかることもあります。
その他にも肺・心臓・血液・神経など様々な臓器症状が見られます。
厚生労働省から難病に指定されており、2026年時点で約67000人の患者さんが登録されており、これは難病に指定されている膠原病の中では最も多い数です。
検査について
血液検査ではまずは貧血・炎症反応・尿検査など一般的な検査を行います。
その後に抗核抗体・抗DNA抗体・抗Sm抗体・補体などSLEと関連性が高い項目を調べ、各学会が提案している分類基準等を参考に診断していきます。
また様々な臓器に症状が出現するため、必要に応じてX線撮影・CT撮影・超音波検査などを組み合わせて評価していきます。
治療について
治療はプレドニゾロン(PSL)等のステロイドが中心になります。
一方でステロイドは長期使用すると副作用が強く出ることが知られており、近年では可能であれば少ない量で治療を開始し、できるだけ減量あるいは中止していく事が推奨されています。そのためにはヒドロキシクロロキン(HCQ)やミコフェノール酸モフェチル(MMF)等の免疫抑制剤、ベリムマブ・アニフロルマブといった生物製剤を必要に応じて併用していくことが重要になります。